53 あとがき

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53 あとがき

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。  この作品はバレンタインに書いたショートショート、「運命の赤い糸に縛られました(物理)。」から着想を得て、改めて長編として書いたものです。  人を幸せにする幸人、というキャラクターの名前が決まり、じゃあ大勢に囲まれている攻めは、周りを照らすという意味で輝彦、とすんなり決まったのが長編を書くきっかけでした。  私は書きながらキャラを深掘りしていくのですが、早々に人の幸せばかり願う幸人は幸せにならなくていいのか? というところに行き着きました。幸人と対話して、「俺はいい。幸せな人を見ているだけで幸せ」という返答があったので、どうしてとさらに深掘りすることに。  すると、傷付くのが怖い、好きになっても気持ちが離れるのが視覚で分かって怖いからだと分かりました。    私も幸人の気持ち分かるぞ、と思いながら、作者としては「じゃあそんなあなたを幸せにしてあげよう」と気合いが入りますよね(笑)話の方向性がそこから一気に決まった訳です。  でも幼なじみの祥孝との関係が、落とし所にかなり悩んで(汗)もう少し祥孝を深掘りしたかったなと言うのが本音です。ただ、そうなるととても重苦しい話になるので、今回の「人を幸せにしたいならまず自分の幸せから、を明るく書く」から外れそうだな、ということであの形に。私の力不足ですね……今後も精進します(汗)  と、真面目に語ってみましたけど、予想外に多くの方に読んで頂き、ガクブルしてます(笑)本当に、付いてきてくださった方には感謝しかありませんっ!  普段はもう少し重くて仄暗いBL、でも成長ありきのハッピーエンドな話を書いてますので、ご興味あれば……(ブルブル)  では、ここまでお付き合い頂き本当にありがとうございました。感想など、リアクションを頂けたら泣いて喜びます(笑)  また次回作でお会いできたら嬉しいです。  大竹あやめ
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