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2話
「俺の部屋にいつまでゴミを置いておくつもりだ? 不快だ」
「も、申し訳ございません・・・! 第三皇子殿下・・・・・!」
使用人を睨みつけると、すぐに死体は引き下げられ焼却された。
部屋から出た瞬間、魔法で葬られた死体。
人間の肉が焼ける匂いは、いつ嗅いでも受け付けないものだ。
今回は、使用人が持って来た紅茶が好みでは無かったからと、四肢を一本ずつ切り落とされた末に、首を切り落とされた。
第二皇子が二日前に美味しいと言ったから、あの紅茶が出されたのだが・・・。
地獄の様なこの場所――皇城では、誰も信用出来ない。
絶対に弱みを見せてはいけない。
例え、目の前で人が死のうが、全身の骨を砕かれようが、平然としていなければ生き残る事が出来ない、そんな場所だ。
残虐な兄弟に、悪政を敷く父――皇帝。
五人居る皇子の中で、三番目に生まれた俺は、生き残る為に必死だった。
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