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7話
そんなある日――皇帝から召喚状が届いた。
その手紙には、エミリオ達が最も恐れていた内容が書かれていた。
『魔力を抑え込むという、奇妙な司祭を連れて皇城に来い』
噂を聞きつけた皇帝が、ラフィーナを要求してきたのだ。
公爵とエミリオは、当初の予定であった皇族の治療に、今では後ろ向きだった。
彼女が殺される可能性や、一生皇族に囚われる可能性だってある。
しかし、ラフィーナは笑顔で『私は大丈夫です』と頷き、後日、エミリオと共に皇城へ馬車を走らせた。
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