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お母様の方がもっと凄いけど……あたしもちょこっとだけは、お菓子とかを作れる。料理長のシェトラスがいなきゃ大変なところがあるけど。
お母様は凄いの。
パンをすっごく美味しく作れるの。あたしは……大きくなってきてから、いつも食べれていたけど……他のお家とかだとまだまだ美味しいものが少ないんだって。
お母様は、お祖父様がいらっしゃるお城でも教えられるくらい……凄い料理人でもあるんだよね? お父様はお母様のパンはいつもよく食べていたけど……ディオスが出来て、お父様もだけどあたしもパンはお預け。
シェトラスとかのパンも美味しくないわけじゃないけど。
「リーシャぁ!」
でも、今することがないのでシェトラスのいるちゅーぼーへ行こうとしたら。
前からあたしを呼ぶ声が聞こえてきた。
「サリー姉!」
と、サリー姉の後ろでビクビクしている男の子が一人。
あっちは、お母様の親友の子供……で、伯爵家の坊ちゃんだ。名前は、ミラクル。
サリー姉も伯爵家の子どもだけど、ミラクルのお姉ちゃんじゃない。
どっちも、あたしの幼馴染み!
「やっほー! ミアもちょっとぶり」
『みにゅ!』
サリー姉がミアに挨拶すると、ミアはコクコクって首を振ったわ。その返事にサリー姉はもっと笑顔になるけど……ミラクルの方はと言えば。
「こ……ちは」
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