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第115話 娘らへの祝いの(チャロナ視点)
*・*・*(チャロナ視点)
「……無事に成功ですね?」
「…………そうだな」
セシルくんに魔法鳥でリーシャの病状を伝えたら、すぐに返事が来るかと思っていたのに、お父さん顔負けの転移魔法で息切れながらの登場だったもの。
本当に、うちのリーシャを大事に思ってくれているのね? だから、カイルキア様と看病の許可を出してこっそり見守っていたのだけど。
我が娘は、母の私並みに素敵な告白とプロポーズをもらえて、もちろんだと受け取っていた。
見守りが終わってから、私はカイルキア様の許可をいただいて、ディオスをメイドに任せて厨房に向かったの。
「皆さん、ビックニュースよ!」
ロティとレイくん。シェトラスさんが生地の仕込みをしていたので、ちょうど良かったわ。
『どうしたでやんすか?』
『ご主人様?』
「いいニュースのようですが?」
「ふふ。我が娘に許婚が出来たの! 今日はまだリーシャが回復していないから無理だけど……近いうちに婚約式を披露したいと思います!!」
「『おお!』」
『ご主人様ぁ、セシルしゃんとでふか?』
「そうよ、ロティ!」
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