第3話 パンが作れない

2/3

209人が本棚に入れています
本棚に追加
/377ページ
 あんまり泣かないサリー姉までビービー泣くんだもん。パンがうまく作れないのが、こんなにも悲しいだなんて思わなくて。  赤ちゃんじゃないのに……失敗がすごく悲しくて。  泣き止むのもなかなか出来ない。  どうしたら……と、思っていると。 『みにゅみにゅぅう!』  どうしたんだろう?  ミアが急に叫んで。  ちゅーぼーの中が……真っ白な光でいっぱいになった!?  あたしはびっくりして、サリー姉に抱きついていたミラクルに抱きついた!! 「ミア!?」  あたしがミアを呼んだら……ぽんって可愛い音が聞こえてきた。  光も消えて……ミアがいたとこには。  四角い大きな箱があったの! 『お? ミア??』  レイバルスがミアらしい箱に声をかければ……カタカタと揺れたわ! 『ミアでしゅ! ははうえのように出来たでしゅ!』 『え? 幸福の錬金術(ハッピークッキング)?』 『みゅー。幸運の錬金術(ラッキークッキング)でしゅ!!』 『えぇえ?』 「……なにそれ?」  お母様が使ってた……ロティとかを使う異能(ギフト)と同じなの? 違うの??
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!

209人が本棚に入れています
本棚に追加