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パン泥爆誕
ヤングジョナサン・エルネスト 最高の不名誉と怪盗シャトヤンシーズ編
何だろう、俺、ジョナサン・エルネスト(最底辺のブロンズ)14歳が、シルバー(貴族階級)のタルカス・シーボルト14歳とつるむようになった頃のことだった。
ええええ?マジで?俺、カッパーにモテてんの?
カッパー女子に群がられるようになっていた。
「ねえ?ジョナサン?古代語教えてー♡」
うへえ。何でこんなことに?
多分、それは、例のポート・ランドの虐殺に、俺が関係したって変な噂が広がっていたからだった。
まあ、勿論彼等を守ってたんだけどな?
何か、勇者の末裔ブランドが、変な形でバズったんじゃないか?ってなっていた。
カッパーの通い組っていう、変にやさぐれたカッパーの奴等の死に、俺が関わってんじゃないか?っていう噂に端を発しているんじゃないか?この変な俺ブーム。
別に、通い組のガイガーを殺したの俺じゃないんだけどなあ。
ガイガーを殺したプラチナを、俺が始末したってだけでさ。
おーおー、モテてやがんな。あの犬っころは。
タルカス・シーボルトは口笛を吹いていた。
隣にいたのは、
「べ、別に、私にそんな報告、要らないんだけど?」
むっちゃイラついていたのは、のちの俺の永遠の奥さん、フランチェスカ・ルバリエだった。
「まあ、シルバーは流石に、だがな?それだって、面と向かって声かけてねえってだけでよ。来年か再来年、プラチナのドルイットの野郎が卒業しちまえば、それだってよ」
当時、最強のプラチナだって話になっていて、俺をひたすら苛めていたプラチナのトップが、ドルイット・マクベスだった。
「だから、彼が誰かの赤ちゃん産ませちゃったって、私は」
闇に紛れてコッソリ斬ろうとかは思っていた。その為のマスクも買ったし。
斬奸状?ああ書いとかないと。
俺と唯一気安く口を利いてくれたシルバーのおっぱいちゃんが、俺の暗殺を企てていた時、担任教員じゃなくて、よく覚えている鬱陶しい匂いが入ってきた。
「はあい。席に着きなさいな。ジョナサン?昨日は呼んで待ってたのよ?」
行く訳ねえだろうがババア。手のニャン臭くらい落とせ。
はて?何か妙な振動が。ババアのニャンニャンちゃん付近に。
そして、常にババアから発する発情臭は何だ?
結局、その振動の正体が解らないまま、事態はかなり最悪な方向に動いていた。
「あのね?昨日の夜なんだけど、誰か、私のパンツを持って行かなかった?フロントオープンな奴ね?ジョナサンも知ってる奴で」
いや、俺知らない奴ですが。っていうかババア、朝っぱらから何を?
全生徒の視線が、俺に集中した。
「もう♡欲しかったら盗まなくてもいいのよ?欲しかったらいつでも言いなさいな♡」
え?下着泥が、彼?
っていうか、あの野郎、校長のパンツ盗みやがったな?
まあそんな意見って奴が、クラス中に充満していた。
俺を狙う発情した視線が、綺麗に消え去っていった。
「誰がババアのパンツなんか盗むかああああああああああああああああああ?!ボケええええええええええええええええええええ!!」
パン泥勇者爆誕の証だった。
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