新魔法開発

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新魔法開発

 で?どうすんだ?おめえ。  その時俺は、先々月に開催された、動物の闇オークションのカタログを見ていた。 「どうするって?あああ、豪華だなあこれ。うお?!イリデッセンス・プリズムモニター?!ああ4千万ループか。俺じゃあ一生かかっても買えないな」 「んなもん見てどうする?いつのだ?」 「こう言うものが流出するってのはあるし、俺みたいな奴の手に入るまでは、だいぶかかるさ。2ヶ月前のもんだ」  あー。そうか、インフェルノホルニッセ売れば、結構儲かりそうだな?  でもなあ。あいつ等慣れたら凄い可愛いんだよなあ。流石に売れんし。 「ああクソ。いいなあ、モルドールドクトビトカゲ。ペアで80万かあ。俺が卒業する頃には値段下がってそうだよな?繁殖に成功すれば値段は下がるもんだ。買った人は誰かな?もしかしたら、レプ好き子爵とかかな?あの人は凄いぞ?殆どの爬虫類ペアで買って、5年もすれば安く捌いてくれるって人だよ」  馬鹿馬鹿しい。タルカスは、確実に社会的に瀕死の同級生を、呆れた目で見ていた。  まあ俺も同類なんだがなあ。タルカス自身も途方に暮れていた。  ああ綺麗だ。レイアウトも手が込んでるし。  闇取引されている爬虫類の絵って、何でこんなに綺麗なのかな?  ああ。アライダー・ファーストエビルの本の絵とおんなじだ。写真だっけ?  多分、伝説の魔王の置き土産か何かかな? 「大体どうすんだ?おめえ。このままじゃホントに下着泥棒になっちまうぞ?」 「そりゃあそうなんだが、面と向かって犯人探すなって言われちゃなあ。放課後じゃなきゃいいんだろう?だったら授業中に。タルカス、ちょっと協力してくれ」  ドサリ!と大きな音を立てて、分厚い本が机に置かれていた。
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