黙示録に向けた自殺

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固定概念と私達は宇宙の法則を解放しようとする。夜宮マモルは消えてしまったのだ。小太郎が力任せに木橋喜太郎を殺めた可能性は著しく低いが…そうなれば小太郎は単為る馬鹿力。情に流された判断は良くない。私は今のところ、木橋喜太郎は相も変わらず、自殺したのだと思っている。「あっははっ!自殺やろ?木橋喜太郎は自殺の常習犯だろう?」熊谷政経さんが警察に扮して現れた。恐らくはブラックホールジェットの反作用だろう。私と同じ思慮を巡らせている。「あっははっ!じゃあ、どうして熊谷さんがいるんですか?」小太郎も熊谷さんとは知り合いであり、尊敬していた。「そりゃ、人が死ねば一通り捜査、調査せにゃならんやろう?あっははっ!安易な死に方を選ぶのは、安易な収入源に依存したからだ。どうにもならん。」熊谷さんは簡潔に話を済まし、私達は現場を去った。私達は心底納得していたのだが…。
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