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「我々からすると狩猟の、しかも格好の餌場を得た。言ってみればウィンウィンの関係じゃ。だからパートナーとはちょっと違う存在だの」
うぃんうぃん……?
「お互いもちつもたれつ……。つまりは『仲良し』ってことじゃ」
なるほど。
「なぜか私を追いかけてくるお掃除ロボットの事ね」
「うぃんうぃん?」
「あの子、なんだか変わっているから、つい私も追いかけたり、仲良しだから上に乗ったりもしちゃうの。
まさに「もちつもたれつ」の仲なのよ」
「……多分、それ違う」
グレさんは、こほんと咳ばらいを一つ。
「とにかく、狩場を与えてくれたご先祖様の恩を返すべく、今日も今日とて猫は人にツンデレで尽くすのじゃ。犬のように忠義熱愛まじラブ1000%な正攻法『デレ』のみではなく、恋のテクニックよろしく手練手管を尽くし、ひたむきにヒトをメロメロにするのじゃー!」
分かったわ、グレさん!
(でも、犬を「正攻法」と言っている段階で、猫はそうじゃないと言っているようなもんよね?)
というツッコミはおいといて……。
とりま、グレさんの話を聞いて無性に狩猟の血が騒ぐから、お庭で一狩りしてくるわ。
それから、デレを見せる合わせ技をやっちゃうからね!
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