0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
謎のこむら返り
このあいだ痔の手術をした。なぜか両足の薬指の下の辺りがこむら返りを起こしやすくなった。
思うに、人間の足の薬指の下の辺りには、肛門を守ろうとする筋肉がある。普段使う筋肉ではない。肛門が傷つくと、人間は肛門を守るため、本能的にこの筋肉を使おうとする。その結果こむら返りを起こすのではないだろうか。
ではなぜ足の薬指の下の辺りにそのような筋肉があるのか。これはおそらく人類の進化の過程と密接な関係がある。
かつて人間の肛門は、両足の薬指の下の辺りに一個ずつあった。それらは進化の過程において徐々にお尻方面へ登っていった。そしておよそ一万年くらい前、お尻の間で合体し、いまの形になった。
薬指の下の辺りの筋肉は、かつてそこに肛門があったことの証である。その頃の筋肉が未だ機能しており、肛門が傷つくと守ろうとするのだ。
むろん人間の足が臭いのも、かつて足に肛門があったことの名残りである。
最初のコメントを投稿しよう!