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薬草書:page:Ⅰ フェヌグリーク
【序章】
読者へは
「この書を役立てるに当たっては先に調伏術を習得しておくように」
お勧めする。
薬草を使用するに当たって
「薬草の持つ毒性を調伏して使用する」
という点が肝要だからである。
人にせよ家畜にせよ
「調教せずに初めから役に立つ」
ような者はほぼない。
植物もまた然り。
同種のものにも個体差が存在する。
万物照応表は
「万物に役割を与えるべく万物を見立てる」
ものであり
万物を知的に用立てる我々が
「見立てた通りに対象を型に嵌める」
事で初めて意味を持つ。
薬草にせよ、それらを役立たせるのに必要な調伏術式を習得している者にとっては、この薬草書は万物照応表の一端として重用され得るであろう。
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【胡蘆巴】
安産、母乳分泌、疲労回復、抗炎症などの機能を有すると言われる。
種子をアマの実、オオムギと共に似た湯に浸からせ妊婦を産気付かせ、出産後も母乳分泌を促す。
伝統的に「増加」「一粒万倍」を象徴。金運上昇を目指したマジナイにも使われる。
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