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佐橋とシャワーを浴び部屋に戻ると、
帰ると叫んだ川瀬は、ベッドに横になって
スマホの画面を操作していた。
「ははっ、由貴がいじけてる」
「川瀬くんて、そんな人なんだ‥‥」
「何とでも言えよ。帰らなかったのは、
お前たちの邪魔をしようと思っただけだし」
そう言ってスマホを傍らに置くと、
川瀬が僕を見つめる。
「というか、佐橋と付き合う時はちゃんと
言ってくれよ?頼むから」
「わかった」
邪心なく微笑む(実際は邪心だらけだが)
僕に川瀬の表情は更に曇った。
「今日は見せつけられちゃうのか‥‥
参ったなあ」
「ふ。じゃあ早速、始めようか」
と佐橋が僕を抱き寄せる。
チェックアウトは、9時間後の18時だ。
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