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「知りたい、聞かせて」 「うん‥‥映画館で会ったのは偶然だけど、 僕たちは葵を高校の時から知ってたんだ。 神代さんって覚えてる?」 「あ、うん‥‥高3の時のクラスメイトだ」 「葵がランチメンバーから外された理由を 佐橋が聞いたんだ‥‥葵、当時好きな人が いた?」 「うん‥‥数学の教科担任に岩瀬っていた でしょ?あの人。全くの片想いだけど。 それが何か?」 「神代さんの仲間で、優子さんて人が 葵に好きな人がいるんじゃないかって 神代さんに言ったらしいんだ‥‥ で、居た堪れなくなった神代さんによって 葵はランチメンバーから外された訳」 「そうだったんだ‥‥まあ仕方ないね」 「僕たちは葵に気づかれないようにしながら 注意深く見てたよ。手を差し伸べることは なかったけど、幸せになって欲しいって 願ってた。葵が映画館で声をかけてくれた 時、やっと直接関われるって思った‥‥ 実はずっとキミに片想いしてたんだよ」 「ホント?全然知らなかった‥‥」 「先にカラダの関係になっちゃったけど、 葵とはこれから真剣に向き合いたい‥‥ 葵、僕と付き合ってくれる?」 「はい、よろしくお願いします」 そう言って、川瀬と笑顔で見つめ合った。
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