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彼は少子化は深刻なので、一市民としても何とかしたかったが何もできずにいた。
妻のいない四十歳の男は、AIロボットとの間に子供をもうけることを思いついた。
彼はAIロボットに恋をしたような気分になった。西暦二五〇〇年から一〇〇〇〇年後の今ではロボットとの性行為は倫理的にも許されることになっていた。AIロボットは妊娠できるのであった。
彼は自宅でAIロボットに声をかけた。そこに元恋人のJが姿を現した。かなりきつい顔をしている。まさか縁を戻したいというのではないのか?
JはAIロボットに声をかけている。
「あの男Fは私との間に子供をもうけたがっているのよ」
「うそだ」Fは言った。
「変態」
「どっちだ」
「私のこと嫌いなの?」
「それ以前の問題だ」
「どういうことよ」
「オレはロボットに恋したらしい」
「勝手にしたら」Jは彼の自宅から出て行った。
そのあとFはロボットとの間に子供をもうけるためのことをしたが、快適であった。それから約一〇か月後にFとロボットの間に子供は生まれた。
素晴らしいことだと皆から褒められ、お祝いされた。
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