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英子は調理を終えてテーブルの上に食べ物を置いた。
「オムライスか」Fはスプーンを手にした。
「英子さんありがとう」Jは礼を言った。
「どういたしまして」
「英子は料理は得意だな」
「それほどでも」
夕飯を食べてしばらくそれぞれ風呂に入ったり英子はメンテナンスを自分でしたりしていた。Fは浴室から出るとJと寝たかったが英子のいる室内では躊躇してしまった。
英子は意外な行動に出た。
「どうぞおふたりともおたのしみください」
そう言われてFはそんな気分でなくなった。
「どうしよう?」
「いいから」Jは服を脱ぎ始めた。
「この歳になるとデリケートなんだよ」
「そうなの」
「君ならいいけどね」
「また優等生気取り」
「そういうことは言うな」
「いいけどね」
その晩、FはJと離れて寝たのだ。でも深夜に英子に起こされた。
「あなたとしたいです」
「何?」
「こどもをうむためのことをしたいです」
「でも」
「いやですか?」
「君とすると必ず妊娠するのだろ?」
「ひにんします」
「知っているのだね?」
「はい」
「どんなもの?」
「のむひにんやくをのみました」
「そうか」
「わたしをおんなにしたひとですから」
「女か」
「はい」
「いい女だな」
「ほめすぎです」
翌朝Jは目覚めると英子に攻撃するのか、とFは冷や汗が出たがそんなことはなかった。
朝飯を食べて昨日と変わらないというか、昨日よりも仲は良かったのであった。
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