AIベイベー

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 そんな時にJはFの自宅に来た。 「どうしたんだ」 「あなたの奥さんに会いに来た」 「奥さん?」 「あなたのAIロボットの奥さん」 「奥さんではないよ」 「じゃあ何?」 「ただ健康な子供を生みたかっただけだよ」 「どういうことですか?」 「君のほうがいいけど」 「奥さんは?」 「あれはロボットだ」 「それは酷い」 「何がだ」 「よかったのでしょ」 「ロボットだぞ」 「愛はあるのでしょ」 「ないな」 「酷い」 「ロボットに恋してどうする」 「本当に奥さんを愛していないの?」 「ある意味愛している」 「そんなんじゃなくて」 「じゃどんなの?」  そこにAIロボットが来た。 「わたしのことはきらいですか?」 「好きだよ」  彼女はロボットだが調理もするのであった。 「わたしはいまほうちょうをもっています」 「それがどうした?」 「しんでもらう」 「はやまるな、ばか」 「ごめんなさい」Jは言った、 「このおとこをころしてやるよ」 「やめろ」AIロボットは包丁を振り上げたのであった。
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