AIベイベー

3/23
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
 振り上げた包丁はまな板の上のスイカに刺さった。 「何だ、心配させるなよ」 「私も驚いた」 「ただのじょーくです」 「面白い」  三人でスイカを食べることにした。 「あなたは面白いのね」JはAIに向かって言った。 「はい」 「ロボットが食事するなんて一緒になるまで知らなかったな」 「いちおうえねるぎーのもととしていただきます」 「この娘については知らないことだらけだな」 「ありがとう」  JとAIのやりとりを聞いて彼は種を噴き出したが、ついでに笑い出した。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!