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「君の体はきれいだからな」Fは言った。
「どうもありがとうございます」
「結婚しない?」
「Jさんはどうなるのですか?」
「あの人はもてるから」
「わたしはあなたのことはすきです」
「オレも君のことは好きだよ」
「ありがとうございます」
「君は利口だね」
「りこうですか?」
AIロボットは母乳は出るのだ。赤子を抱いて胸から母乳を出して飲ませている。
「性別なんて意味はない」とAIロボットは言ったがFは違和感があった。
「性別がないと子供は生まれないのじゃないのか?」
「ただそれだけのことです」
「何が言いたいのだ」
「わたしにもわかりません」
「わからないことを言っているのか?」
「わたしののうりょくではりかいやせつめいはむりです」
「そんなことないだろ?」
「だれでもげんかいはあります」
「わかっているくせして」
「わからないです」
「君が人間の感情を理解してもおかしくないと僕は思うな」
「ほんとうですか?」
「そうだ」
「それでもわからないです」
ロボットは答えたので、Fはため息をついてしまった。
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