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「宇田さん、何か良いことあったんですか?」
「え?」
少し間をあけて席に着いた僕に、女子事務員が声をかけて来た。
「『良いこと』? いや、何も」
「そうなんですか。さっき入ってきてここまで軽くステップ踏んでましたよ」
「ほんと?!」
無意識の行動に自分自身呆れた。これじゃ無意識に下ネタ口走るエロ後輩のこと言えないや。
女子事務員曰くスキップみたいなツーステップのような足取りで席にたどりついてたらしい。
危ない危ない。気持ちが口じゃなくて、足に出ちゃってた。
さっきの一か八か行為、僕の返しに流石のエロ後輩も引いてた。現に逃げるように密室から出てったし。
だけど僕は見逃さなかった。九十九引いた様子の中、一の好奇心。
瞳の奥が僕の指を追っていた。
勝機は……ある気がしないでも、ない。
仕事は勿論、こっち側もワクワクしてきた。
これから信頼獲得と、関係構築と、心身懐柔の日々が始まる。
いつか身も心もグズグズのドロドロに熔かせたらいいな。
屈強過去不思議年上おじさんだけど、とっても可愛い僕のエロ後輩。
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