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「え? 俺のケツのせいで先輩も勃起不全になったんすか?!」
「逆! ボクチャンのケツで俺のアレが勃つ様になったんだよ!」
「マジすか……」
「マジ。自分でびっくりよ」
「ボクチャンさあ違和感なかったか? 最後の治療んとき」
「んー--。いっつも指でイカされて自分の扱くのに夢中で頭真っ白っすから記憶が……」
「だろうな。実は、ボクチャンの治療で夢中になって頭ぶっ飛んでさ。気が付いたらボクチャンのケツ穴に指の代わりに、俺のアレをあてがってたんだよ! ケツに先っぽ擦りつけて我に返って、ありゃ人生で一番驚いた」
「えぇ!? そういえば…指と違う熱くて硬い感触がしたようなしなかったような……あんま覚えてないすけど……
でも最後の日、先輩の様子がおかしかったのは覚えてますよ。途中で治療やめて、そそくさ帰っちゃって」
「ボクチャンは、純粋な目で『今日はもう治療終わりっすか?』って見てくるもんだから、俺ぁいたたまれなくてさ。自分にもびっくりしたし、こりゃ、一刻も早くボクチャンから離れないと、と思ってな。俺は先生失格なんだよ。エロ先輩で合ってるよ」
「先輩……」
「え?! ボクチャン、どうした?! 正直に言わねぇ方が言いと思って、黙って消えたんだが、やっぱ俺のこと怖かったか? 俺のやろうとしたこともう治療じゃねえもんな」
「ち、がうんすっ……俺、先輩に嫌われたのかなとかっ……なんか、したのかな、とか、ケツ穴ちりょうなんてこと、させて気持ち悪かったんだなとかっ……ウワーーーン!」
「そんなこと、絶対ねえからさあ。ボクチャンとケツの魅力に俺が負けたんだからさ。
毎日俺をここで待ってくれてるとか思ってもみなかったしよ、不安にさせて悪かったな」
「せんぱあああーいっ」
ナニヲ、ミセラレテルンダ
僕は目の前で繰り広げられている痴話劇場を虚無になりながら、傍観した。
身体はデカいが隣で赤ちゃんみたいに泣いているボクチャンに、そっとおしぼりを差し出した。
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