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「誰も作ったこと無かったから、今日まで凄ぇ大変だった。たこ焼き提案した奴と乗った奴、かつお節にして振りかけてやりたいくらい」
「こわっ」
シュール過ぎるだろ。お洒落メガネのくせに
「何か失礼なこと考えたな?」
「いや、何も」
「………」
「たこ焼き、買いにくいなぁ…」
流石に人は食べたくない、と呟くティー。
「いや、本気でする訳ないだろ?それより、凄ぇ焼き方研究して頑張ったのに、1パック6個入りで350円とか安過ぎ。東京の相場は300円から500円だってのに、最低+50円って無いだろ…」
嘆く平介に、
「じゃあオレ、3パックは買うね」
「ティー、ありがとう。でも、そんな食い切れないだろ、お前」
「曲さんが食べるから大丈夫。保護義務があるから、オレが無理に食べようとしたら食べると思うよ。あと、オレに関わるお金は研究費で降りるらしいし」
「へぇ〜、大変だな」
「いや、他人事かよ。お前の作ったたこ焼きだろ?」
「そうだけど、売れれば良いし。お前も買えよ?6パックは買え」
「いや、流石に6は無理。食い切れねぇし」
「じゃあ、ロシアンたこ焼き450円なら5パックで許してやる」
「それ、数減らしてるけど金増えてるのバレてるからな?」
「チッ」
コーヒーと違って風は賢いんだよな、成績はギリギリのくせに、とか言ってる。
「…聞こえてるぞ。とりあえず、普通の4買ってやるから」
「おっ!まいど〜」
「たこ焼きって、冷凍出来るんだって」
スマホを触っていたティーが言う。
「どこ情報?」
「曲さん。今どこ?って言うから、次いでに聞いてみた」
「へぇ〜」
「なら、6買えよ」
「いや、俺そんなたこ焼き好きじゃねぇし」
「だよな」
いや、平介もかよ。屋台するのに?
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