2/4

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「誰も作ったこと無かったから、今日まで凄ぇ大変だった。たこ焼き提案した奴と乗った奴、かつお節にして振りかけてやりたいくらい」 「こわっ」 シュール過ぎるだろ。お洒落メガネのくせに 「何か失礼なこと考えたな?」 「いや、何も」 「………」 「たこ焼き、買いにくいなぁ…」 流石に人は食べたくない、と呟くティー。 「いや、本気でする訳ないだろ?それより、凄ぇ焼き方研究して頑張ったのに、1パック6個入りで350円とか安過ぎ。東京の相場は300円から500円だってのに、最低+50円って無いだろ…」 嘆く平介に、 「じゃあオレ、3パックは買うね」 「ティー、ありがとう。でも、そんな食い切れないだろ、お前」 「曲さんが食べるから大丈夫。保護義務があるから、オレが無理に食べようとしたら食べると思うよ。あと、オレに関わるお金は研究費で降りるらしいし」 「へぇ〜、大変だな」 「いや、他人事かよ。お前の作ったたこ焼きだろ?」 「そうだけど、売れれば良いし。お前も買えよ?6パックは買え」 「いや、流石に6は無理。食い切れねぇし」 「じゃあ、ロシアンたこ焼き450円なら5パックで許してやる」 「それ、数減らしてるけど金増えてるのバレてるからな?」 「チッ」 コーヒーと違って風は賢いんだよな、成績はギリギリのくせに、とか言ってる。 「…聞こえてるぞ。とりあえず、普通の4買ってやるから」 「おっ!まいど〜」 「たこ焼きって、冷凍出来るんだって」 スマホを触っていたティーが言う。 「どこ情報?」 「曲さん。今どこ?って言うから、次いでに聞いてみた」 「へぇ〜」 「なら、6買えよ」 「いや、俺そんなたこ焼き好きじゃねぇし」 「だよな」 いや、平介もかよ。屋台するのに?
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加