冬〜初冬〜

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チャイムが鳴って、教室に帰る。 ティーは自席で黙々とプリントをしていた。 「お疲れ〜」 「ティーもお疲れ」 「オレはぬくぬく室内だから」 「いやいや、プリント量多いだろ」 ペラペラ両面印刷が3cmくらい積まれている。 「しかも半分終わってるし」 「ティー凄いな!」 テストは毎回90点後半ばかりで、学年順位もトップ5に入る。 ちなみに平々凡々の俺は、テストも順位も平均くらいで、凄いな!と驚いたコーヒーはギリギリ赤点回避組。 「あ、外寒かったでしょ?MM飲む?」 「良いのか?」 「良いよー」 「MMって何?!」 コーヒーが覗きに来る。 「「ミントミルク」」 「いーなー!オレもオレも!」 「了解〜、着替えて待ってて」 いそいそと机のプリントを片付け、手提げ鞄からカップを2つ出す。頭のアロマティカスを4つ、プチリと摘んだ。 水洗いして戻ってくるとパチンと叩き、コップに1枚入れて水筒のホットミルクを注ぎ、上にもう1枚乗せる。 「はい、どーぞ〜」 「サンキュー!」 「ありがとな」 白に映えるアロマティカスの葉っぱ。 ふわりとミントの香りがする。 ミントより柔らかな感じがティーっぽい。 優しい香りと温かさにホッとした。 「あ、砂糖あるよ?」 「やった!サンキュー!!」 コーヒーがスティックシュガーを受け取り混ぜる。 ぐびぐび飲んで、うめー!と叫んだところでチャイムが鳴った。 ご馳走様!と席に戻るコーヒー。
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