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「…痛みとかは?」
「そんなに無いよ?流石に丸ごと鷲掴んで引っこ抜こうとしたら激痛だけど」
「…うわ」
「…こわ」
凄ぇ引いてる俺らにあっけらかんとしてる。
もしかして、経験あったり…?
「でも、一部ずつならそんな痛くないよ」
「…取れたことで、しんどくなったり?」
「んー、根っこが8/1残ってれば大丈夫」
「……」
「……」
「………仮に、もし全滅したら?」
恐々聞いてみる。
チラリと平介がこっちを見た。
きっと、俺も同じ表情をしてる。
「どうだろ?多分…」
「多分…?」
「死ぬ?」
「死ぬぅ?!」
「分かんないけど、国の偉い人に死にたくなけりゃ8/1は死守しろ、って言われたから」
「国!?」
「え?うん。オレ、国の研究物だから」
「え!?人じゃ無くて?」
「んー?アロマティカスと人のハイブリッド?だから、人だけでも無い感じかなぁ?」
「………」
「………」
絶句する俺ら。
人権ってあるのか?
事故とかでこいつに何かあったら、俺らもヤバいんじゃ…?
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