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「どうなるんだ?」
「ん?」
「症状」
「??なぁに?」
「おい、平介」
「いや、だって危険な状態の時どうなるか知っとかないと危ないだろ?万が一の時、対処法を知らないと見殺しなる」
「み、見殺し…」
そりゃそうだけど…
「あ、オレが死にかけたらどうなるか聞いてるの?」
「あぁ」
冷静な2人に置いて行かれてる俺。
「2パターンあって」
「うん」
「お、おう」
「1つ目が、葉が落ちたり変色する」
「うん」
真剣に聞く。
平介は、スマホにしっかり記録している。
俺は頭に残す派。記憶力は良いんで。成績に結び付かないけど。
「これは、根詰まり、日光不足、風通しが悪い、水のやり過ぎ」
「つまり、成長し過ぎ、引きこもり過ぎ、湿度高すぎ、水飲み過ぎ、ってことか」
「そう」
うんうん、と頷く2人。
「え?3つは自分で何とかできるけど、根詰まりは?どう対処すんの?」
「それは、あれだろ?」
「そうそうあれ」
「あれ?」
分かってないの俺だけ?
「引っこ抜く」
「え!?」
「で、使うか土に植える?」
「そうそう」
「…間引きってこと?」
「うん」
「……痛くねぇ?」
「んー、髪の毛抜くくらい?」
「1、2本ずつなら大丈夫って感じか」
「うん」
はぁ〜〜〜〜〜〜
「ん?」
「どうした?」
俺は長いため息をついた。
首を傾げながら矢吹はパクッとあんぱんを齧り、平介も弁当を食っている。
そういえば、昼の途中だったな
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