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「なぁ、深月……ここ押すと気持ちよくねぇか?」
言いながら、会陰部を強く押し擦られ、ふにゃふにゃになるような感覚に、将継さんに握られている下腹の芯がドクンと脈打った。
「やっ……そこ……変っ……」
「中に指挿入てさ、ここ擦ったら深月を天国に連れてってやれるんだけど――それは俺を好きって言ってくれるまで我慢すっか。とりあえず、今にも達きたいって震えてる可愛い部分はどうして欲しい? 何て言うんだっけ?」
雫まみれになっている昂りの根元をギュッと握りしめられて再び将継さんが唇を寄せて囁くと、その吐息すらも敏感に感じ取って彼の指の中でふるりと正直な芯が跳ねた。
(もう……どうしたらいいのかわかんないっ……)
思わず「ひっ」としゃくりあげても彼は許してはくれないようで、ゆるゆると指で震える熱を辿る作業に余念が無い。
「ほら、言ってみ? 早く俺に礼させてくんね?」
僕の下腹に顔を埋めながら、ぺろりと紅い舌を伸ばして今にも噴き出しそうに白いものを僅かに滲ませている先端を一舐めされると、脳が煮えそうになってギュッと目を閉じて視界から閉め出す。
「も……お願い……。将継さん……許して……」
「もう一個あったよな?」
その言葉に僕は口を引き結ぼうとしたけれど、無防備に綻んでしまっている唇は簡単に音を滑らせてしまう。
「ゆる……して……達か……せて……」
将継さんが淫蕩に琥珀色の瞳を眇めて満足そうに口角を上げると、ふるふると彼の指の中で解放を求めているそれが、再び熱い口腔の粘膜に包まれた。
彼の口元がぐにゃりと歪み、包まれた粘膜の中で先端を甘噛みされて強く吸引されると僕はもう瞼の裏が真っ白になってしまって。
「あっ……ぁっ、あ……まさつ……さんっ……お願い、口っ……離してっ……」
必死に後頭部の髪を弄るけれど、彼は唇を離すどころか一滴も残さないと言わんばかりに激しく絞り上げてくるから。
「も、駄目……ごめ、なさ……出ちゃうっ……ぁ、あっ……くぅ、んっ!」
仔犬のような甘えた声が出た瞬間、将継さんの熱い粘膜の中に断続的にびくびくと精を解き放ってしまって――。
霞む視界の中で逞しい喉ぼとけをこくりと動かせて、僕の吐き出した罪のような体液を嚥下されていく様を呆然と見つめてしまう。
唇に僅かに付着した白濁が彼を汚して、それは酷く官能的だった。
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