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将継さんの手指が、きゅんと上向いて勃ち上がっている幼い肉色を、震えている子をあやすように握りしめるから、意思に反して、もしくは本能に忠実に、身体は昂っていく。
「ぁ……ん、まさつ、さん……く、んっ……」
快楽の主軸を責め立てられて、彼の滑り出す指の動きに絶えず腰は揺らめき、素足はシーツを蹴り上げ、焼き切れた理性は声を噛み殺すことさえ忘れてしまっていた。
「気持ちいいか? 深月」
「や……訊かない……で、っ……」
とろとろと蜜を溢れされる先端の小さな空洞に爪を食い込ませながら意地悪く笑った彼は、「深月の身体のことなんだから深月に訊かなきゃわかんねぇだろ?」とククッと喉を鳴らす。
泣きたいほど、気持ちいい。
獰猛な視線だけでも僕を捕らえて離さないのに、名前を呼ぶ声は相反するように甘くて、心まで縛られ捕らわれていくようだ。
指は巧みに快楽の頂点へ導くべく、強弱をつけてくびれを擦り、濡れそぼった重心全体を扱かれるから、拙い言葉を発するよりも、熱を帯びた身体が雄弁に語っているはずなのに。
それでも将継さんは僕の口から〝気持ちいい〟という言葉を引き摺り出したいのだと、精を吐き出そうと震える根元を指で戒めた。
「将継さ……も、出させてっ……」
「気持ちいいかどうかもわかんねぇのに何を出してぇんだ? ちゃんと言葉にしてくんねぇと、この続きのやり方は俺にもわかんねぇんだわ。深月の言葉で教えてくんね? 言う通りにするから」
「嘘……つき……まさつ、ぐさん……わかってる……」
思わず瞳を滲ませると「いーや。わかんねぇな」と、言葉の続きを促すように潤った情欲の先端を抉るから、快楽が出口を求めて暴走し、熟れた唇は簡単に篭絡されてしまう。
「……いい、気持ち、から……もっと、して? 精、液……出させて……?」
絞り出すような声で淫猥な言葉を発したら、将継さんの喉がひくりと動いて、根元を戒められていた指が解放され数回擦られれば、短い悲鳴と共に焦らされた熱は勢いよく迸しって断続的にお腹に濁りを散らした。
「上手に達けたな?」
よしよしと頭を撫でられて、吐精の余韻で荒ぶる呼気を唇ごと塞がれて吸い上げられるから、〝幸せ〟が将継さんにも伝わって欲しくて、彼の口腔に熱い吐息を吹き込んだ。
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