38.キミを甘やかす権利【Side:長谷川 将継】

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 私の愛撫で拡がってきた深月(みづき)の可愛い(あな)が、指を抜き差しするたびパクパクひくついてその内側を私に見せつけてくる。  色白の深月には少し似つかわしくない鮮やかな桃色をした内壁が異物を咥え込んで(うごめ)く様は、妙に煽情的で――。  実際には叶わなかったけれど、妄想の中でくらい構わないよな?と自分に言い訳をした私は、脳内に浮かぶ深月の後孔から粘膜を擦り上げるようにして指を一気に引き抜いた。 『あっ!? やだ、将継(まさつぐ)さっ……っ!?』  突然異物感から解放された深月の可愛い(すぼ)まりが、驚いたようにハクハクと呼吸に合わせて喘ぐみたいに内部を(さら)してひくついている。  その愛らしい後孔へ熱く(たかぶ)った自分の欲望を押し当てると、(ほころ)び切っていない深月の隘路(あいろ)へじりじりと嵌入(かんにゅう)していくさまを想像する。  ググっと力を込めて腰を推し進めれば、ツプッと先端が深月の中に飲み込まれて――。  想像と同時、カリ首の辺りを握り込んだ指先をギュッときつくして締め付けてやる。 「くっ……」  ほんの少しひっかかりのある〝そこ〟さえ上手くいなせれば、恐らくあとはゆるゆると最奥目指して前進していけるはずだ。 「はぁ、っ、み、づき……」  妄想の中の感触を確かなものにしたくて、ギュッと肉棒を握る手指に力がこもる。 シャワーの温水だけではない、尿道口からトロトロと溢れ出す先走りのぬめりを借りて、ぬちぬちという粘着質な音が流水音に紛れるように聞こえてくる。  そのリズムが徐々に温度を上げていく吐息とともに段々速くなってきているのは、欲望を握りしめる手指の動きが、高みを目指して急加速しているからだろう。  きっと、深月ん中はこんなもんじゃない。  もっと熱くて柔らかくて――きっともっと狭い。  深月の中へ思い切り腰を埋めたら、私のは、深月の(はら)のどの辺りまで届くんだろう? 「んっ、深月ん中ッ……早く挿入(いれ)てぇ……!」  ピシャッと風呂場の壁に白濁を飛び散らかせた瞬間、思わず口を突いて出た言葉は紛れもなくの本音だ。
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