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さすがに一気に詰め過ぎただろうか?
そう思った私に、深月が心底弱った顔をして「でも……僕……」とつぶやくから。
そりゃぁそうだよな?と密かに嘆息した。
自分に置き換えてみたところで、昨日今日会ったばかりの人間に、うちへ越して来いなんて言われて、そう易々とうなずけるはずがない。
いくら押しに弱そうに見える深月だって、自分の城を捨ててよく分からないおっさんの家へ転がり込むことに抵抗を覚えたって当然なのだ。
まだ深月が何か言い募ろうと口を開きかけたのを見て、私はわざと話題を変えた。
絶対に話せば話すほど「嫌です」の要素を色濃く醸されると思ったからだ。
「さて……寝床の準備も出来たし……そろそろ夕飯の支度に取り掛かろうか」
よいしょっと立ち上がって「イテテ……」と腰をさすりながら、「深月はいつも何時ごろに夕飯を食べるんだい?」と聞いたら「十八時頃です……」と小さな声で返ってきた。
「分かった。じゃあその辺の時間に食べられるよう調整しようか」
腕まくりをしながら言ったら、「あ、あの……でも……わざわざ僕に合わせて頂かなくても……その……た、食べずに寝ちゃう日もあったりするので……えっと……」と深月が口ごもって。
私はそんな深月に「だから私に合わせるんでいい、とでも言うつもりかい?」と畳みかける。
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