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将継さんの指で責め立てられていると、次第に膨れ上がった下芯が精を吐き出そうと小刻みに震え始める。
「まさつ、さっ……僕……もっ、出ちゃうっ……」
その欲望のまま解き放ってしまおうとした瞬間、将継さんの指が離れていってしまうから、快楽で滲んだ瞳を瞬かせてしまうと彼は愉快そうに笑った。
「このまま出してやってもいいけど――これは確認って言ったよな? 深月、このまま自分で出せるか試してみ?」
「じ、自分で……?」
そこで、将継さんを握っていた指を外されて、てらてらと滑る手で僕自身を握るように促される。
羞恥に眉を寄せると眉間に口付けが落とされて、「――そ。ほら、見ててやるから自分で擦ってみ?」と耳孔で吐息のように唆されて。
目の前で自慰を見られるなんて恥ずかしい……と思いつつも、僕の熱した芯は今すぐ吐精したいのだと身体中を痙攣させながら訴えてくるから。
思わず将継さんの目の前だということも忘れて、両の指で自身を握りしめて上下に擦りつけてみるけれど――。
途端、熱が冷えていくように中途半端なまま勢いをなくし始めて。
「まさつ、ぐさっ……出せない……苦しっ……」
達したくても達せない苦しさに、こめかみに涙を伝わせると、すぐに将継さんの指が落涙を拭って僕の萎れかけていた中心を再度握りしめられたと同時。
あっという間に勢いを取り戻したそれが今度こそ濁りを吐き出そうと、身体の奥から込み上げる衝動を抑え切れなくて。
「や、ぁ……まさつ……出る……も、出ちゃ……ああっ、ん!」
一際大きな嬌声と共に己の腹に白濁した淫液を撒き散らすと、頭がクラクラするような、真っ白になるような激しい劣情に吞み込まれてすぐに四肢が力を失って布団に沈み込む。
荒い呼吸を繰り返している僕の上で、将継さんがどこか愉悦に満ちた表情で「やっぱ俺限定、かな?」と嘯いた。
濡れた瞳で彼の双眸を覗き込むと、そこには見慣れた温厚な眼差しとはかけ離れた淫蕩な雄の瞳が僕を映していて。
腹に吐き出された粘液をゆるゆると撫で回した将継さんが、そっと耳朶に唇を寄せて囁いた。
「俺でマーキングしちまえば、先生とやらの虫除けになるか」
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