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悠斗と夏樹#17
産まれたのは元気な男の子だった。
陣痛の辛さに悠斗は何度も気を失いかけたが、看護師から「初産にしては安産でしたね」と言われ「これで安産だったら、難産とかどんな苦しみなんだろう」と恐ろしくなってしまう。
そんな悠斗を夏樹は泣きながら
「悠斗さんありがとうございます!こんな大変な思いをしながら僕の子を産んでくれて…」
と言って抱きしめてくれた。
別に夏樹のためだけに産んだ訳ではないがそんなふうに喜んでもらえて悠斗も嬉しかった。
「悠斗さん、やっぱり僕たちは“運命”だったんですよ!こんな可愛い息子に恵まれて僕幸せです!」
「うん。俺も幸せ。ありがとう」
そう言って悠斗も笑った。
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