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「肉まん程度なら奢るけど、なんか買う?」
「え、いいの!ありがとぉ!結構ピンチだったから助かるー」
言葉の端からほんとに驚いていたのが分かりおごり目的で隣を歩いていたわけではないと知る。
一緒に肉まんを注文して会計を済ませる。
「じゃ、また今度学校で。」
肉まんを渡し来た道を帰ろうとする
「黒田君帰り道そっちなの?」
肉まんの包み紙を丁寧にはがしているとなぜか隣を歩いている白雪さん。
「き、奇遇だなー私もこっちなんだよね。」
はははと乾いた笑いをしながら一緒に肉まんの包み紙をはがす
なんとなくわざとらしさを感じながら特に気にすることでもないし一緒に歩いていく。
ここら辺に白雪なんて名前の家あったかなーと考えるも引っ越してきてまだ1、2ヵ月だしわかるわけないか。
「近いなら送るけどここから何分くらいなの?」
「え!いやーそのー」
立ち止まり言葉を選んでいるようだった。
「黒田君!」
「はい」
覚悟を決めたような表情でまっすぐこっちを見てくる白雪さん。
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