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すぅと一度大きく深呼吸をして一言
「今日泊めてくれない!?」
・・・今日泊めてくれない?
「え、嫌です」
反射的に断っていた。まぁ冷静に考えても仲良くもない異性を泊めるとか完全に地雷臭しかないわ。
「即答!?えーお願い!ほかに頼れる友達もいなくて1日だけでいいからお願いします!」
頭を下げほんとに後がないのか必死にお願いする白雪さん。
「終電までまだまだあるからお金なら貸すから帰ったら?」
「実は今帰る家がなくてーほんとにお願い!1日だけ!」
家がないってあれか家出とかそういうのか?
うわーなおも強くなる地雷臭あ、そうだ。
「今日家に誰もいないからナニされても文句言わないならいいよ」
そうだ白雪さんは多分俺が親と一緒に住んでいてナニもされないと思っているからこんな簡単に泊めてくれなんて言えるのか。もしくはもう泊りなれているのか。
予想どうり下唇を噛みしめ嫌悪感のある顔をする。
「それでもいいからお願い!」
一度上げた顔をもう一度大きく下げて大きな声でお願いする白雪さん。
えぇーめんどくせぇ
多分俺はいま苦虫を嚙みつぶしたような顔をしてるだろう。だって眉間に皺が寄っているのが感覚でわかるもん。
なんて思っているとポケットのスマホが通知を知らせるために震える。
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