ガーゴイルを倒せ

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ガーゴイルを倒せ

 かつて魔王軍の幹部であったハイ・デュラハンのギガングは部下のガーゴイルを率い、ニラダ達の命を奪おうとするが、ニラダはガーゴイルを仲間に任せ、自らはギガングを引き付ける事を告げ、早速ギガングと戦う為に補助魔法の呪文を唱える。 「いくぞ!フォースアップ!プロテクト!クイック!」  補助魔法で自力強化をしたニラダは早速ガーゴイルを振り切りギガングに対し剣を抜いて攻撃を仕掛けるがギガングも剣でニラダの攻撃を防ぐ! 「ほう、やるではないか、だがこれで私を倒せると思ったら大間違いだぞ」 「さすがは元魔王軍幹部だな、奇襲は防がれたか」 「魔力が落ちたとはいえ剣で私に勝てると思うな」 「まだまだ勝負はこれからだ」  ニラダが奇襲で攻撃を仕掛けるもギガングの剣で防がれ、勝負は仕切り直しとなり、互いに間合いをはかっていた。  一方ミヨモ達はガーゴイルが低空飛行で近づいている為、ジャンの短剣投げとミヨモの無属性の魔法で牽制し、ガーゴイルから距離をとってどうするかを話し合う。 「さてあいつらどう対処すっか?」 「私の魔法なら殲滅できるかもしれないけど……」 「ええ、この山を巻き込むと貴重な龍の葉を失うおそれはもちろんだけど、近くの村に住む人にとってはこの山からも食料や生活に必要なものを調達しているわけだしね」 「そうすっと、一体づつ確実に倒したいところだな」  ミヨモの魔法ではガーゴイルの殲滅は可能ではあるが山を巻き込み、龍の葉や近くの村人の暮らしに必要な物を失いかねない事を考え、一体づつ確実に倒す方法はないかと思案する。 「とりあえず俺が奴らを引き付ける、ミヨモ、魔法で援護を頼むぜ」 「うん、でもジャンさんあまり無理しないでね」 「おお、任せろ」  その言葉と共にジャンはガーゴイルに近づき、ガーゴイルを挑発するように言い放つ。 「おらおら、ガーゴイルちゃん達よう、かかって来いよ、それとも俺に恐れをなしたか?」  言語は理解できないものの、ガーゴイル達はジャンの態度から自分達をバカにしている事に気付き、数匹でジャンに襲い掛かる。  襲い掛かられてもジャンはすぐさま反応し動き回りながらガーゴイルを翻弄する。 「すごいわね……」 「うん、ジャンさんは補助魔法なしでもニラダ君に負けないくらい速いからね」 「そうじゃなくて、作戦とはいえ、自らおとりを志願する度胸よ」  作戦とはいえ自らおとりを志願するジャンへの敬意が高まっていくティア、さあミヨモ達はどのようにガーゴイルを打ち倒すのか?
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