112人が本棚に入れています
本棚に追加
ダンジョンのアイテム
補助魔法とスキルの組み合わせで圧倒的な力を見せつけてブラッドバットの集団を全滅させることに成功したニラダはミヨモと共にダンジョンの更に奥へと進む。
「でもニラダ君、確かに補助魔法とスキルがすごいのもあったけど、ニラダ君の剣の構えも良かったと思うし、私は魔法使いだからあまり分からないけど、無駄な動きが少ないと思ったよ」
「本を読んで勉強したけど、思った以上にさまになっていたようだな」
「ほ、本を読んだだけで⁉いくら身体も鍛えていたからってすごすぎだよ」
ニラダの圧倒的な攻撃力と防御力は補助魔法、そしてユニークスキルとの組み合わせで発揮されたものではあったが、剣の動きが素人目にもさまになっており、ニラダの飲み込みの早さ、そして戦闘センスにミヨモは驚愕しっぱなしだ。
「ミヨモ、地下に降りれる階段だ。降りよう」
「うん」
そう言って2人は少しづつ階段を降りてどうにか地下2階にたどり着く。
「ふう、もう1階降りて、アイテムを回収して魔物を討伐すればクエスト達成だね」
「魔物からのドロップアイテムじゃなくてダンジョンに存在するアイテムを手にれないとクエスト達成にはならないからね」
「そうだね、でも上の階にはアイテムなかったよね」
「仕方ない、まずはこの階層をくまなく探そう」
ニラダがそう言うと2人はクエスト達成の為にアイテム探しを行い、ダンジョン内を探索する。するとミヨモが突如声をあげる。
「ニラダ君!あそこに宝箱があるよ!」
「よし、行ってみよう」
ニラダとミヨモは宝箱に近づき、宝箱を開けると中には杖が入っており、ミヨモがどうするかニラダに相談する。
「この杖どうしようか?」
「ミヨモ、装備してみて感覚を前と比較してみてくれ」
「うん、そうだね、こっちの方が軽いし、それに魔法の伝導率が少しだけど前の杖より良さそう」
「それじゃあ、その杖はミヨモが装備してくれ、前の杖はマジックボックスに収納しよう」
ニラダがそう言うとミヨモは自分のマジックボックスに収納する。
そしてアイテムを手に入れて安心して一息ついていると再び魔物の集団がニラダ達の目の前に入った。
「ニラダ君、また来たよ!」
「今度はミニゴブリンか、ミヨモちょうどいい、さっきの杖の効果を実戦で試してみるか」
「え、私⁉」
「ああ、魔物はこっちには気付いたがまだ距離はある。ミヨモの魔法で蹴散らしてくれ」
新しい杖により、ミヨモの魔法の伝導率がわずかにあがった効果を試す為、ニラダはミヨモに魔法で魔物を蹴散らすよう指示を出す。果たしてミヨモの魔法の威力は?
最初のコメントを投稿しよう!