未来

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未来

文香の最後の授業が終わった。 お別れの挨拶を始める。 その間、晴斗の友人たちは騒ついていた。 晴斗は誰にも話していないようだった。 私たちの仲は誰にも秘密だけど、 部屋でケーキを食べながら約束した。 「私は来週で学校を辞めるよ。」 「もう、先生と会えない?」 「そんな事ないよ。」 「また会おう?来月、晴斗君の誕生日しよ。」 「出席番号3番、伊東 晴斗君。」 「はい。」 「本当に私が好き? 彼氏に認定しても良い?」 「あ、あ、はい。これからも、よろしくお願いします!」 41歳の夏、けれども、気持ちは18歳。 気持ちだけが歳を取らないというのは、 このことかもしれない。 最後の授業の挨拶をする文香を見つめる晴斗の目はの余裕ある視線だった。 明日から2人だけの夏休みが始まる。
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