子熊のぬいぐるみAI

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 ***** 「椿木、これクライアントに送る契約書。確認と処理、頼むよ」  ドサッとデスクに書類の束が置かれた。 「はい、課長」  課長に渡された書類と、資料室から借りてきた過去の書類とを並べる。 「ここは、これでいいのかな……?」  書類をパラパラとめくりながら、ため息が出る。  契約書はクライアントに合わせて作成しなければいけない。  お互いの不利益にならないか、法律に違反していないかなど、慎重に確認を行わなければならない。    取引先の応対も相手に合わせて細やかな対応が求められる。  新しい案件もあるし、教えられたことの応用も出てくる。 (ここに熊田先輩がいてくれたらいいのに……)  今でも、聞きたいことがいっぱい。  今だからこそ、聞きたいことがいっぱい、だ。
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