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「椿木、これクライアントに送る契約書。確認と処理、頼むよ」
ドサッとデスクに書類の束が置かれた。
「はい、課長」
課長に渡された書類と、資料室から借りてきた過去の書類とを並べる。
「ここは、これでいいのかな……?」
書類をパラパラとめくりながら、ため息が出る。
契約書はクライアントに合わせて作成しなければいけない。
お互いの不利益にならないか、法律に違反していないかなど、慎重に確認を行わなければならない。
取引先の応対も相手に合わせて細やかな対応が求められる。
新しい案件もあるし、教えられたことの応用も出てくる。
(ここに熊田先輩がいてくれたらいいのに……)
今でも、聞きたいことがいっぱい。
今だからこそ、聞きたいことがいっぱい、だ。
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