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整備士
腕のいい整備士というやつがいる
僕達の修理や日々の点検をしてくれる
毎日ありがたいと思っている
僕達は、感謝の気持ちを込めて、時々プレゼントしている
「わざわざいらねえよ」とアイツは言うけど、毎回受け取ってくれる
と言っても、プレゼントしてるのは、
その辺にあるガラクタだ
だが、アイツに取ってはどんなガラクタでも、修理に使えるからと本当は喜んでいる
そこら辺の猫も時々しか見かけないし、
ああ、僕達は長生きできても、
植物、動物達は命にかぎりがあるだと、
わかっていることだけど、日々そう感じる
生きとし生けるものはいつか死んでいく
そんな言葉がある、誰にもいつ消えるかなんてわからない、わかっていたとしても、きっと、理解が追いつかない、誰も、ここでおわりたいと思えるわけでもない
僕達はただのAI、わかりきってることだ
一から人間に育てられ、人間の手で消す
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