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逆にセックスを選べばどうなるか?
愚か者の最後の踊りと言われるそれは挿入した瞬間、尿道から毒を入れられ、それは身体を巡り、内側からゆっくり溶かされるものだった。
一時間以上味わった事のない地獄の苦痛でもがく姿は踊っているかのようになる。
それを見てクジュンは死ぬまで笑って侮辱するのだ。それを見て怒りを忘れるつもりであったが、それよりも早く機嫌をよくすることができた。
残虐な性格だが、それを向けるのは囚人にだけで、口こそ悪くはなるがそれも収まればいつものように可愛らしくなっていく。
一時間程経った頃には処刑した男の調書をしっかりと書き込む作業までしていた。
キスで安らかに処刑した男の棺を用意させ、食らった囚人の独房を洗わせた。遺体は残っていない。竜の種族であるクジュンにとって人間は最高の栄養源となる。
クジュンにとってこの仕事は天職なのだ。
だがあの手紙の事が忘れられず。調書を書きながら時折涙を流していた。
その姿を少し離れた場所で見ていた者がいる。涙を流すクジュンの横顔を見守っていた。ランプに照らされるその寂しそうな表情を。
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