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そのような考えを持つ教師たちは、公立を離れ、私立小学校にその籍を置くようになった。そして、従来の教育方針に則り、児童主体のスタイルを貫いていた。
このように"最適解をセンセイが効率的に決める"国立と"最適解を児童、子どもたちが自ら導き出す"私立に教育現場は二極化された。とは言え、その比率は圧倒的に国立が多く、二極化という表現は私立の教育方針に敬意を払うためであった。
センセイの導入から15年が経ち、社会にもセンセイによる教育を受けた世代が多く出てくるようになり、センセイ世代と呼ばれるようになった。
自らの能力を最大限に活かせる、自身に対しての最適解の仕事についたセンセイ世代の若者は、その能力を如何なく発揮した。その一つの大きな要因として、小学校卒業後に政府から無償で提供されるモバイルセンセイと呼ばれるウェアラブル端末の存在がある。この端末は、センセイのもつ機能の主軸である対話型AIだけを移植したものだった。
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