初恋との出会い

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初恋との出会い

自分の男運の悪さは自覚している。 高校1年の夏、バイト先で知り合った年上の男が私の初めての彼氏。 高校生にとっては20歳そこそこのフリーターでも、すごく大人に見えて身を任せたし、タバコの香りがするキスを交わす度に自分も大人になったような錯覚をした。 錯覚をしたから彼の中で女はみんな本命の彼女なんていう沼みたいなヤバい男に入れ込んで、それでも他の女に嫉妬するのは大人の女じゃないって言い聞かせてた。 さすがに合鍵をもらって入った彼の部屋で、乱交パーティしてたのを見た時に目が醒めたけど。 2人目の彼氏は年下。 もう年上には懲りてたから、甘えてくるのが可愛くて求められるままに身体を繋げた。 彼との別れは突然で、他に好きな子が出来たと告げられたのだ。 強めに見える私とは正反対の、何にも知らなそうなふわふわしたかわいい女の子。 お決まりの「明里は俺がいなくても大丈夫だろ? コイツは俺がいてやらなきゃダメだから」ってセリフで切り捨てられた。 ロクな恋愛はしてないし、もはやそんなにカタい貞操観念も持ってない。
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