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 6)  「おかしいと思います!」  長い一夜が明けて、翌朝の職員室。週末である。  話を聞いた瀬尾が声を荒げた。  「もう登校してるんでしょ?  丈二先生だけでも、すぐ謝りに行くべきです!」  「止められているんですよ。  この件は教頭先生に一任ということになりましてね」  結局、殿山の提案は無視されることとなった。畠山教頭の判断である。及川は最後まで反対したが、押し切られた形だ。  「一人ずつ行ける時の方が良いと思います。  だってまた……」  「決定事項なんです」  小渕沢は、難色を示す瀬尾を手で制した。  そこへ、事務員から児童の欠席が伝えられる。  「笹木 凛音さん、体調不良。了解しました」  「またですか?」  瀬尾が眉をひそめた。  「この問題、何か見落としがあるんじゃないかしら?  もっとちゃんと……」  「なに、週明けには元気に登校しますよ」  小渕沢は席を立ち、先に教室へ向かう。  後を歩いてくる瀬尾と及川は、何か話し合っているようであった。  
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