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 1)  「3年3組の笹木 凛音さん、欠席です。  体調不良ですって」  翌朝の職員室。  電話を受けた事務員が伝えに来た。  凛音といえば、昨日の昼休みに叱責された三人組のうちの一人である。  「昨日のことが関係してるのでは?」  瀬尾は胸騒ぎがした。  「体調不良と言ってるでしょう。  まだ寒いですからね」  「丈二先生。あの手紙、もう一度見せてもらえませんか。  私、気になることが……」  「瀬尾先生は2組の担任でしょう」  新人に難癖をつけられたと思ったのか、小渕沢の口調には棘があった。  しかし、瀬尾も今回は引き下がるわけにいかない。  「丈二先生、あのとき及川先生を呼びましたよね?  私も立ち会いました」  及川が困ったような顔で瀬尾と小渕沢を見比べる。  「最後まで学年で共有すべきだと思いますが」    「もう終わった話です。  朝の会に遅れますよ」  小渕沢は、瀬尾の訴えに耳を貸すことなくに席を立った。  
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