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♧No.002♧ 部活は「珠算部」
高校のコースは、情報ビジネス科。高校卒業後に就職するため、この科を選んだ。両親に夢を木端微塵に潰されたから、「大学進学」なんて、地球が沈没しても言えないのだ。もぉそこは言いなりになるしかない。
これは「ラスト我慢」と説得させた。
"ビジネス"って商業関係なのよね。数年前は、「商業科」って、言う表現使ってたのに、今じゃ、すぐ、英語の単語を使っちゃって、しかも「英語」嫌いっていう人が目立つ中、横文字・カタカナ=「かっこいい」とは、直接的にはださないけど、心の中は、そういう、ロッキングイメージ(固定概念)してるんじゃないのおおぉーーって思ってるゲンもその一人に含まっちゃってくださいな。
部活はパソコン部に入りたかったけど人気があって、抽選から外れちゃって、残念だけど入れなかった。入部は、"必ず"という学校の規則があり、何にしようか迷った末に、「珠算部」にしたの。
そろばんなんて、そろそろ、埋没しそうなくらいな存在だけど、そろばん塾の楽しかった記憶が蘇ってきた。その時、挑戦した3級は、不合格のまま安眠進行形。そんなこともあって、珠算部を選んだ。
部活選択はイレギュラーになってしまうでしょう。
それでもいいのよ。ありのままは満喫の見方よ。
一気にはじけたわけじゃなくて、入学して数週間はおとなしく、周りに合わせてた。心の内側は、似合わないよって、シグナル送信してたのに、心の表側で受信拒否してたのねぇー。だから。少しズレてた数週間。
授業でキーボードを覚えるための練習ソフトで、はじけた げん。
ゲーム扱いで、「練習」とは、思ってなくて、どんどん「練習」し上達しちゃったのよね。これが一番大きなはじけたきっかけ。
でも、色んなビームが飛んできた。「褒められたいんでしょ」「どうしてもキーボード見ちゃう」「やりたくないわ」「覚えたって、使うときあるの」「私の分も練習して」・・・ネガティブ言語、ゲンは弾き飛ばしたのね。すごいでしょ。
イレギュラーパワーよ。画面見ながら打てるようになったのは一番早かった。
そして、だんだん、クラスの仲間と話ができるようになり、気の合う仲間ができ、過ごす。
ホームルームではクラス委員・教科係・委員会を決め、現代文の教科係になる。
服装総務点検が行われた。ゲンは校内では、表で目立つのではなく、陰で目立っていて、名付けて"トップ・シャドウ"。
一流の真面目。本人の耳には入らないほど、有名になりつつある。
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