♧No.005♧ 生徒からの「警告」その後・・・

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♧No.005♧ 生徒からの「警告」その後・・・

ある日生徒から手を引かれ、うしろから、目隠しされ、校舎の裏に連れられたのだ。 生徒「倒立ができないから、先生に指導依頼しに行ったとは、いい度胸しとるやないか、今スグ、撤回しろ、そうしないと、痛い目にあうぞ。」 そう言ってその場を去る。 ゲンは一体何事が起きたのか、分からなかった。どうしてなのか理由がまずわからない。許せない。犯人を暴いてやるわ。 そんなことには、動じることはない。ありのままだから。真面目を武器にしているというか、真面目が知らぬ間に武器になっていた。  次の授業には、何とか間に合う。誰なんだ…。頭からはそれが離れず、授業は上の空。 放課後珠算部へ行くと、先輩の耳にも入っていた。 ゲンは隠す必要もないし、悪いことしてないしと、ありのままの事実を話す。 検定試験も近いので、問題集に各自練習に励んで、部活終了。 倒立指導の件なかなか、返事がもらえないので、承諾してもらえないのなら、同じ悩みの生徒を集め指導を再度依頼する、体操部を、利用させていただき、集中指導の協力を依頼する、など提案をいろいろ考えていた。 そして、徐々に、そんな噂が、広まっていき、あっという間に、ゲンは有名になってしまった。倒立ができるようになりたい、ただその思いだけで・・・ ゲンを呼び出した生徒も、その後は、何もされなかったのだ。 実は、その生徒も、倒立が出来なかったことを数日後ゲンは知る。
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