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新たなる出会い
『…ずは。みずは。あぁ…やっと会える、この日を待っていたんだ』
そいつは俺の頬を優しく撫でると、全身を包みこんだ。
俺はギョッとびっくりしたものの、何故かとても懐かしい
「癒人!」
俺はそう言いながら飛び上がった。
「何だったんだ…?」
俺はそうつぶやきながら、
「んー?まいっか、支度しよ…」と独り言を言って起きた。
日曜日
「いや。20分前で誰もいないのかよ」
俺は誰もいない学校の正門で一人呟いた。
夏でも朝は寒い。俺は身震いした
〜30分後〜
清水と間宮が駆け足でやってきた
「あれ?青木じゃん。なんでここにいんの?」
「あ!水波!来てたんだ」
___は?呼んだのそっちじゃん。こっちはワンピ●ス我慢してきてんのに。
「え?学校集合だって言ったじゃん。」
俺はそう答えた
「あーごっめん!LINEで間宮には俺ん家に集合って言ってたけど、青木とLINE交換してなかったから言ってなかったな」
そう言うと清水は携帯電話をこちらに寄せてきた。
「え?何?」
「いや、LINE交換!」
ーいや当たり前みたいな顔で言われても…てゆうか間宮と交換しとったんかい
俺は先に鏡優先だと伝えると
「あーはいはい。
一番乗り気じゃないと思ってたら、一番乗り気だったんだぁ」
とプププッとでも言いたげな顔で清水は言い出した。
「ウザッ。さっさと行くぞ」
ズカズカと学校内に入って行くと、間宮も清水もついてきた
「その勢いだともう場所わかってるんだね!」
と間宮はキラキラと目を輝かせながら言った。
「いや、わからないけど、なんか分かる。こっちだって言われてる気がする」
「え?言われてんの?誰に。」
清水は隣を歩きながら俺に問う。
俺は無視し、ただ歩いた。
校舎の屋上へと続く階段に着いた
「ね−。ここはだめでしょ…今は使ってないし、万が一先生に知られたら…
怒られちゃうよ…!」
間宮は怒られる想像をしたのか身震いし、半泣きで俺に訴えかけた。
「いや、俺は行くから」
とだけ残し、俺は階段を登った。
踊り場まで来ると、そこには鏡があった。
俺はゴクリと唾を飲み、
「お、お邪魔されます…!」
と、唱えた
すると
夢に出てきたイケメンが出てきた。
ーん?恋人って今朝の夢の…
俺はその鏡に写っている人をまじまじと見た。
ー人間か?この人ー
そうするとそいつは目をゆっくりと開き、俺を見るなり、爽やかな笑顔で
「水波!会いたかった!」
そう言うと鏡から飛び出し、俺に飛びかかった
ー待て待て待て!鏡から人が飛び出すとか聞いてねぇ!
俺は硬直していた
その間、鏡から出たこいつは自分の頬を俺の頬にすり寄せてくる。
俺はようやく口を開き、
「えっと、どちら様?」
とだけ言うと
うらかわ ゆひと
「ん〜?僕は 有楽川 癒人!水波の前世の恋人だよ」
「前世って今世の恋人が出るんじゃないのか?」
そうすると癒人は俺の頬にキスをして
「僕は他のどんなやつよりも君がいいから君の前世も今世もお邪魔します♡」
ーこれからどうなんだよ‼‼‼
俺は顔が熱くなりながらも、癒人の顔を見つめていた。
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