カムパネルラを探して

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 冷たいと思った時には、私はもう銀河鉄道の中にいた。  なぜここが銀河鉄道だと分かるかといえば、それはだって車窓の外にはプラネタリウムや夢で見慣れた銀河が広がっていたし、童話『銀河鉄道の夜』に出てくる銀色の(すすき)も、暗い野の中にさらさらと揺れていたから。  けれど奇妙なのは、ここには私以外の誰もいないことだ。車掌もいなければ、乗客もいない。    何よりおかしいのは、カムパネルラ。  カムパネルラが、どこにもいないのだ──。
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