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銀河鉄道の夜。
私はこの童話を小学生の頃から好んで読んでいた。
漁に出たまま帰らぬ父を、病気の母と待ち続ける主人公ジョバンニが、星祭りの夜に銀河鉄道で親友のカムパネルラと出会うお話。
いろいろの不思議な乗客たちと、カムパネルラとの会話を通して、ジョバンニは他者の幸福のためになのができるのかを考えようになる。
銀河鉄道を降りて町に戻ると、ジョバンニはこの夜にカムパネルラが死んだことを知った。
だからもしも私がジョバンニならば、きっとカムパネルラと出会えるはず。
それなのにどこにもいない。もうずっと、鉄道の端から端まで探しているのに。
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