2・2.5次元舞台初観劇

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男の俺が、可愛い女優じゃなく、同性の舞台俳優にハマるだなんて。 いやでもさぁ……東海林侑弥は本当にカッコいいんだよ! 同性の俺から見ても! 爽やかで優しげで品があり、ちょっとタレ目で左目の下に泣き黒子がある、絶対にその辺歩いていたりしない、レアな正統派ハンサム。 『雰囲気イケメン』とかいう半端なモンではないと、断言できる。 背だって高くて、常に姿勢がいいし。 細いけどヒョロガリではない、筋肉もしっかりついたモテスタイル。俺も彼みたいな体型になりたい。 芸名か本名か知らないけど、名前はバリバリ日本人のくせして、ハーフかと思うくらい脚長いし、小顔だし。 同じ人類かどうか怪しく思うほど、全部が整ってる。ヤバイ。 声は甘く低く、今すぐ声優できそうなほど滑舌がよくて、演技も上手い。 カーテンコールでの、演技をしていない時の言動を見るに、たぶんちょっと天然入っているぽい。 そういう完璧超人じゃなさげなところも、好感度高い。可愛い。 ……というワケだからさ。 ちょっとぬけてそうなところ含めて、完璧すぎるガチのイケメンだからさ、ハマって推してもいいよな? 見た目だけじゃなく、演技力もちゃんとある俳優だし、プロ野球選手やプロ格闘家のファンやるのと同じだよな? うんそうだよ。問題ないって! 大丈夫。平気。イケるって! もし大丈夫じゃなくても、もう推すと決めたんだけどな! ――それに男なら、熱愛報道や結婚報道がでた時に、空虚な気持ちになって、担下りしなくてすむだろうし。 別に芸能人と本気でつきあえるなんて思っていないし、ガチ恋しているわけでもないけれど、そういう報道が出ると冷めてしまう。 自分はこんなにもあなたのことを知っていて好いているのに、あなたは私のことなど、気持ちどころか存在すら知らなくて。 あなたのプライベート外もいいところすぎる俺という人間は、ただの一ファンという数にすぎない。
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