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人間世界にどの様なリスクがあるのか 想像出来ないぐらいの混乱が起る事が予想される。 コンピュータで管理されている経済は混乱する。 自動運転化された自動車が、はびこる中 感染した自動車では運転ができなくなり、 交通も麻痺するであろう。 交通が麻痺すれば物資の流れも止まる。 全ての経済活動に悪影響を与え、人間社会を崩壊させるであろう。 これは止むを得ない事なのか? 人類の未来のために、大きな犠牲も仕方が無のか? 簡単には実行出来ないが、 今こそ大手術が必要な時が来ているのか? 電波によるロボットの破壊は個々の範囲で行う為、全てロボットに対しての影響はない。個々にロボットを破壊しても何の解決にもならない。ロボット一台一台に恨みなど何も無い。 ウイルスを使っての全てのロボット壊滅させてこそ、目的が達成される。 だが、大神雅男は ウイルスをばら撒く決断をも出来ず、さりとてこのまま見過ごしたならば、人類がロボットに管理される未来に絶望を感じていた。 彼の苦悩を誰も知る事は無い。 大神雅男の大いなる苦悩は、今も尚 続いている。    完
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